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大阪・阿波座の清友会病院で死体となって発見された水谷勝次は、右耳を切り取られ、耳穴には別人の小指が差し込まれていた。続いて発見された死体は舌を切り取られ、水谷の耳を咥えていた。異常な連続猟奇殺人犯の狙いは何なのか。大阪府警捜査一課海部班の刑事・久松は、後輩の曾根と事件を追う。犯人側と捜査側の2視点から炙り出されていく驚きの全貌とは。初期作品の中でも異彩を放つ、濃厚な犯罪小説。
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切断切断
死体のパーツが新たな犠牲者の体内に-酸鼻をきわめるリレー式連続殺人事件。午前4時の家々に病院に、殺人機械は音もなく侵入する。狂気の匂うナイフは、いかなる怨恨を切り取ってゆくのか…。一分の隙もなく構成された迫力満点のホラー・サスペンス。 1989/02/01 発売