デカルコマニア
きっかけは図書室でみつけた一冊の古書だった。亀甲文字で印刷された中世の書物にぼくは夢中になる。時間旅行装置“デカルコ”で時を隔てた世界を行き来する者たち、その実用化を目指す国際的な研究機関ICOD、突如現れては、運命の女について語って去ってゆく謎めいた少年…メビウスの輪のようによじれた時空間を自在に移動し、かつて栄華を誇った一族の奇妙な足跡と家系図の迷宮を描いた壮大なサーガ。
きっかけは図書室でみつけた一冊の古書だった。亀甲文字で印刷された中世の書物にぼくは夢中になる。時間旅行装置“デカルコ”で時を隔てた世界を行き来する者たち、その実用化を目指す国際的な研究機関ICOD、突如現れては、運命の女について語って去ってゆく謎めいた少年…メビウスの輪のようによじれた時空間を自在に移動し、かつて栄華を誇った一族の奇妙な足跡と家系図の迷宮を描いた壮大なサーガ。