犯罪乱歩幻想
“退屈病”に冒された青年が、引っ越し先の部屋で感じた異変の数々(「屋根裏の同居者」)。ある日突然届いたのは、猟奇を楽しむ、特別な倶楽部の招待状だった(「赤過ぎる部屋」)。G坂に住むミステリ作家志望の“私”は、ある殺人現場に遭遇しー(「G坂の殺人事件」)。精神分析研究所を訪ねた男が語った、夢遊病をめぐる学生時代の体験(「夢遊病者の手」)。今は亡き祖父が、倒れる前に覗き込んだ鏡台。その中に見たものとは?(「魔鏡と旅する男」)。さらに「骸骨坊主の話」「影が来る」を収録した、珠玉のミステリ集!