君の想い出をください、と天使は言った(1)
河野夕夏は絶望していた。急性の脳腫瘍で倒れて入院し、医師の態度から最悪の結果を察してしまったのだ。その夜、ひとりで泣いていると、目の前に真っ黒な服をまとった不思議な青年が現れる。彼は自らを“悪魔”と名乗り、夕夏に取引を持ちかける。目覚めると、夕夏の腫瘍は良性に変わっていた。しかし彼女はここ2年間の記憶を失っていてー「私の大切なものって、何だろう…?」涙溢れる、ミステリアス・ラブストーリー。
河野夕夏は絶望していた。急性の脳腫瘍で倒れて入院し、医師の態度から最悪の結果を察してしまったのだ。その夜、ひとりで泣いていると、目の前に真っ黒な服をまとった不思議な青年が現れる。彼は自らを“悪魔”と名乗り、夕夏に取引を持ちかける。目覚めると、夕夏の腫瘍は良性に変わっていた。しかし彼女はここ2年間の記憶を失っていてー「私の大切なものって、何だろう…?」涙溢れる、ミステリアス・ラブストーリー。