柳生忍法帖(上)
会津四十万石加藤明成は、淫虐の魔王ともいうべき大名。家老の堀主水は毎々諌言したが、ついに主家を見限って退転し、一族の女三十人を鎌倉の東慶寺に託し、高野山に入った。怒り狂った明成は、幕府の許可状をもとに会津七本槍を使い、主水一族と女達を捕らえて江戸に引きずってゆく。芦名銅伯によって育った幻法を操る七本槍と戦う女達。影のように彼女達を援護特訓する柳生十兵衛。忍法対幻法の凄絶な闘いを描く、山田風太郎の代表的傑作長編。
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鎌倉東慶寺、男子禁制の山門を血で染めた「会津七本槍」の七剣鬼。暗愚な藩主加藤明成を使嗾し、硬骨の家老堀主水一族を鏖殺した暴虐に今天誅が。万斛の恨みに燃える堀家の女七人を助くべく、徳川千姫の命により、柳生十兵衛見参。 1994/06/15 発売
柳生忍法帖(下)柳生忍法帖(下)
怨敵「会津七本槍」の四人までを討ち果たし、明成に迫る復讐の刃。だが見よ、七本槍衆の総帥、不死身の妖人芦名銅伯の自信に満ちた不敵な笑いを…。敵陣会津に乗り込む十兵衛と堀一族の七美女を待つは、驚天動地の地獄の幻法「夢山彦」。 1994/06/15 発売