呪縛(下) 金融腐蝕列島II
検察の強制捜査後、内部の軋轢と外圧にのたうつ大手都銀、朝日中央銀行。銀行の再生を願う北野たちミドルは、闇社会との関係を断ち切るべく立ち上がった。新執行部は株主総会を乗り切ったものの、前会長の自殺という悲劇を迎え、北野たちも動揺を隠せない。前会長からメッセージの込められた遺書を託された北野は、権力に固執する過去の呪縛の象徴、佐々木相談役に対決を挑む。闇社会との関係を排除し、行内の正常化を果たさない限り、銀行の明日はない。再生に向けて苦闘するミドルたちの姿を描く話題作、完結編。