再生 (下) 続・金融腐蝕列島
大阪梅田駅前支店長に転出した竹中治夫は、「貸し剥がし」とさえいわれる過酷な資金回収の現実に直面した。優良取引先からも強引に資金を引き上げる銀行の論理の前に、個人の無力を痛感する。やがて広報部長として本社に復帰した竹中を待っていたのは、激化する上層部の抗争だった。現実に危機感を覚え改革を目指す頭取側と、傍若無人に振る舞う旧勢力の前会長側の対立に、分裂の危機に陥った協立銀行。危機的状況を前に竹中たちミドルが立ち上がる!果たして銀行は再生できるのか?金融界の現実を圧倒的な迫力で描いた衝撃の力作長編。