境界探偵モンストルム2
狭間ナルキヤは探偵である。
人捜しや行動調査といった一般的な業務も請け負うが、
専門は“境界の住民”にまつわる変わり種の事件だ。
ある日、同業者の花賀瑠璃が
ナルキヤにあつらえ向きの仕事を持ちかけてきた。
消えたラミアの捜索。報酬はなんと三千万円。
ただし、依頼を達成しなければ一文にもならない。
それでも一縷の望みを抱いてラミアを捜すナルキヤ。
ところが、見つかるのはなぜか人間の生首ばかり。
これってもしかして、連続殺人事件じゃないのか?
現実と幻想が交錯する東市で、最低で最高な連中の愉快な物語が幕を開ける。
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境界ーー異界、狭間の空間、異種が棲まう場所。 それは、現界ーーこちら側とは違う場所。 探偵・狭間ナルキヤには友がいる。 元警官、教授、ゲーマー、組の若頭、その子分、自称・愛の伝道師、風俗マエストロ、人気高級風俗嬢、インド人ナンパ師、釣り名人、淫魔、半吸血鬼。 総じてクズで、総じて最高なヤツらだーー。 狭間探偵事務所を、ある日一人の客が訪れる。 彼女の依頼は男とともに消えた妹の捜索。いわゆる人捜し。--だが。 新興暴力団や民警による拉致・監禁・暴行。不法移民。人身売買の国際組織。そしてーー“異種”の痕跡。 「きみの妹さんは人間か?」 事件は“彼ら”に纏わる様相を帯び、物語は加速をはじめるーー。 2016/03/12 発売