娘が一人の女として迫ってくるので本気で困る2
私こと才色兼備な女子高生・清水紫音が愛する唯一の男性、父・健人の様子が最近おかしい。私からの愛情表現への反応はいまいち悪いし、急にー「紫音のために、お父さん、もっともっと頑張るよ」なんて言いだしたりするし。カラ元気なのは間違いないわ。家庭では私の完璧なサポートがあるから、職場での悩みのはず。でも、お父さんは私に相談してもくれないし。亡き母・紫ならば、お父さんを癒やし、的確に助言することができていたはず。どうしたらお母さんを超えられるのよ!!
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私・清水健人(42)の生きがいは、高校2年生の娘、紫音の成長だ。親バカかもしれないが才色兼備な紫音。彼女を立派な大人へと導くことが私の務めであり、亡き最愛の妻・紫への供養になるはず。だが最近、頭を悩ませることがある。それはー「お父さん、浮気なんかしてないでしょうね。チェックよ」紫音の距離感がちょっと(いや、かなり)近すぎるんじゃないだろうか!?浮気チェックと言って抱きついてくるし、スキンシップが大事とお風呂で洗いっこを要求してくるわ、何かとベッドに潜り込んでくるのは、いったいどういうわけだ!?これはー、中年親父である私が実娘にあの手この手で誘惑されても、決して一線を越えることのないラブコメディである。 2018/09/15 発売