天の瞳 あすなろ編II
おふみばあさんが亡くなって、身の振り方を案じなくてはならなくなったシュウちゃん。倫太郎たちは、シュウちゃんが一緒に学び生きていけるための「学校」を探すことにした。一方、倫太郎とミツルは上級生の豪二と話し合い、学校を良くしていくための接点を見いだそうとする。倫太郎たちの行動によって、教師たちにも変化が出始めた…。いのちの共鳴を描き続けた作家・灰谷健次郎の最後の作品。
関連小説
年少組なのに年長組の子を泣かせたり、突拍子もないいたずらを考えついたりと、いつも保育園の先生を手こずらせてばかりの倫太郎。大人たちからはとんでもない悪ガキだと思われることが多いが、実は鋭い感受性とさりげないやさしさをあわせもった個性的な子だ。倫太郎はどのように成長していくのか、そして周りの大人たちは倫太郎をどう見守っていくのか。灰谷文学の集大成、感動の大河小説の開幕。 1998/03/04 発売
「人は、どんなことからでも学ぶことができる」-祖父のこの教えを実践するように、学校でも、それ以外の場所でも多くのことを学んでいく倫太郎。そんな彼に、またひとつ格好の場所ができた。倫太郎が保育園時代から慕っていたあんちゃんが、少林寺拳法の道場を開いたのだ。倫太郎と仲間たちの可能性は、学校という枠を超えて広がっていく。子どもたちの鮮烈なエネルギーに満ちた、感動の大河小説、シリーズ第二巻。 1999/07/02 発売
年少組なのに年長組の子を泣かせたり、突拍子もないいたずらを考えついたりと、いつも保育園の先生を手こずらせてばかりの倫太郎。大人たちからはとんでもない悪ガキだと思われることが多いが、実は鋭い感受性とさりげないやさしさをあわせもった個性的な子だ。倫太郎はどのように成長していくのか、そして周りの大人たちは倫太郎をどう見守っていくのか。灰谷健次郎が満を持して贈るライフワーク集体成、遂に待望の文庫化。 1999/07/03 発売
小学五年生になった倫太郎。学級担任のヤマゴリラと衝突することはあるものの、おおらかで魅力的な仲間たちに囲まれて、へこたれずに前へ進み続けている。そんなある日、事件が起こった。リエが学校に来なくなったのだ。リエの登校拒否の原因は何なのか、自分に何ができるのか。悩み抜いた倫太郎がとった行動とは…。様々な人たちとの出会いを真摯に見つめながら成長する倫太郎。灰谷健次郎が登校拒否の問題を世に問う、待望のシリーズ第三巻。 2001/10/25 発売
小学校卒業、そして中学校進学を間近に控えた倫太郎たち。倫太郎は中学校の説明会をすっぽかしたり、ミツルは「校則で決められてる制服は着ない。丸刈りにもしない」と宣言したりと、入学式の前から倫太郎たちの名前は学校じゅうに知れ渡っていた。これまで、理解ある人々に囲まれてのびのび育ってきた倫太郎たちだが、中学校という新しい環境の中で、彼らはどう変わっていくのか?待望のシリーズ第四巻。 2001/10/25 発売
倫太郎が通う中学校で四名の少年が検挙された。校舎の窓ガラスを割った疑いらしい。学校側はきちんとした対応をとれないままでいる。倫太郎や青ポンたちの教師への違和感は爆発する。そんな折、幼稚園時代の担任・エリ先生の結婚祝いを機に、倫太郎たちと、ナンデスネたち教師、園子先生、あんちゃんらかつての教師が一堂に会する。相手の身に添うこと、真剣に生きること、人を理解することとはどういうことなのか?世代と境遇を超え、倫太郎たちは根源的な問いにぶつかってゆく。感動のシリーズ第五弾。 2002/08/24 発売
あんちゃんが倒れた。どうやら本屋の経営で並々ならぬストレスを抱えていたらしい。代わって倫太郎たちが学校廻りの営業を引き受ける次第に…。度重なる少年たちの暴力沙汰に具体的な対応を出せないでいる中学校に対し親、生徒たちの不満は高まっていく。倫太郎、青ポン、ミツル、タケやんにルイが加わり、自分たちに何ができるかを模索し始める。中学校の現場を鋭く問う、感動のライフワーク・シリーズ第六弾。 2002/11/22 発売