読む者を狂気に導き、歴史さえも覆す一冊の書。夜な夜な語られるその物語のなか、英雄たちは思わぬ邂逅を果たし、「災厄の書」は完成するかに見えたがーー。
聖遷暦一二一三年、偽りの平穏に満ちたカイロ。訪れる者を幻惑するイスラムの地に、迫り来るナポレオン艦隊。対抗する術計はただ一つ、極上の献上品「災厄の書」。それは大いなる陰謀のはじまりだった。 2006/07/25 発売
ナポレオン艦隊を迎え撃つため、「災厄の書」に手を染めたエジプトの知事と側近。読み手を擒にし滅ぼすという破滅の物語が、一夜、また一夜と語られてゆくーー。 2006/07/25 発売