木島日記 乞丐相
民俗学者にして歌人の折口信夫にはひとには話せない悩みがあった。彼は幼少の頃より顔に青痣をもっており長らくそれにより苦しめられてきたのだった。木島日記第二弾は昭和のアンタッチャブルに触れる。
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仮面の男、木島平八郎。古書店「八坂堂」の店主にして、「この世にあってはならぬもの」の仕分屋。だがその素性は未だ知れない。 一方、木島につきまとわれる学者・折口信夫。女嫌いのはずが、霊的能力をもつ少女・美蘭を側に置く羽目に。彼らが行く先々、常に事件が待ち受ける。 『八つ墓村』のモデルとなった津山三十人殺し事件、心中ブーム、人間避雷針……。 正史と偽史の狭間に葬られし闇の物語を暴く、怪奇ミステリ事件簿・第二弾! 〈自著解題〉の書き下ろしを新たに付し、改訂新装版で復活。 【目次】 第一話 砂けぶり 第二話 翁の発生 第三話 乞丐相 〈自著解題〉民俗学者の家族小説 2017/09/23 発売