小説むすび | ぼんぼん彩句

ぼんぼん彩句

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宮部みゆきが深い洞察力と鑑賞力で12の俳句から紡ぎだした玉手箱。社会派からホラー、SFに至るまで、あらゆるジャンルに足跡を残してきた宮部文学の新たなる挑戦!
1. 枯れ向日葵呼んで振り向く奴がいる
2. 鋏利し庭の鶏頭刎ね尽くす
3. プレゼントコートマフラームートンブーツ
4. 散ることは実るためなり桃の花
5. 異国より訪れし婿墓洗う
6. 月隠るついさっきまで人だった
7. 窓際のゴーヤカーテン実は二つ
8. 山降りる旅駅ごとに花ひらき
9. 薄闇や苔むす墓石に蜥蜴の子
10. 薔薇落つる丑三つの刻誰ぞいぬ
11. 冬晴れの遠出の先の野辺送り
12. 同じ飯同じ菜を食ふ春日和

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