小説むすび | 勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録(1)

勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録(1)

勇者刑に処す 懲罰勇者9004隊刑務記録(1)

勇者刑とは、もっとも重大な刑罰である。大罪を犯し勇者刑に処された者は、勇者としての罰を与えられる。罰とは、突如として魔王軍を発生させる魔王現象の最前線で、魔物に殺されようとも蘇生され戦い続けなければならないというもの。数百年戦いを止めぬ狂戦士、史上最悪のコソ泥、詐欺師の政治犯、自称・国王のテロリスト、成功率ゼロの暗殺者など、全員が性格破綻者で構成される懲罰勇者部隊。彼らのリーダーであり、“女神殺し”の罪で自身も勇者刑に処された元聖騎士団長のザイロは、戦の最中に今まで存在を隠されていた“剣の女神”テオリッタと出会いー。「力を貸してくれ、これから俺たちは魔王を倒す」「その意気です。勝利の暁には頭をなでてくださいね」二人が契約を交わすとき、絶望に覆われた世界を変える儚くも熾烈な英雄の物語が幕を開ける。

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