睡蓮、願わくは永遠に(1)
「わたしはこの世界から、虐めを一つ残らずなくしたいと思っているんだ」
どこか湿り気のある秋の匂いが漂うある日、私の最愛の友人である睡蓮は、そんな理想を語った。
私は彼女の力になりたいと思い、“何か助けになれないか”と願い出るーー
けれど……睡蓮は、自殺してしまった。
壊れゆく日々と、
終わりゆく私たち。
そうして私は、隠されていた“真相”へと辿り着くーー
第9回カクヨムWeb小説コンテスト「映画・映像化賞佳作」作品。
プロローグ
一章 睡蓮の理想
二章 琴子の決断
三章 二人の記憶
エピローグ