戦国の嵐(6)
設楽ヶ原の戦で織田・徳川連合軍を破った武田勝頼は、得意の絶頂にいた。やがてその慢心から、信玄の代より武田家に仕える宿老を疎んじ、軍師の真田昌幸に長篠城を与えて、甲府から遠ざけてしまう。勝頼を見限った昌幸は独立を決意し、手始めに野田城、足助城、二俣城を支配下に置いた。さらに、武田四天王の一人である山県昌景を筆頭に、昌幸のもとには多くの人材が集まり始める。一方、天才軍師の昌幸を失った武田家に、暗雲が立ち篭める。織田、徳川の逆襲が始まったのだ。織田軍は小里城、明智城、岩村城、吉岡城を次々と落とし、信濃を侵して飯田城に迫る。一方、徳川軍は吉田城、掛川城、諏訪原城を奪取した。その隙を狙って、上杉謙信は越前侵攻を狙うのだが…。
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武田家の新しい当主となった勝頼は、比類なき才を持つ真田昌幸を軍師とし、上杉謙信と和睦して、怒涛の進撃を開始した。徳川の領地である遠江に侵攻した勝頼は、掛川城、高天神城、作手城を次々に落とす。武田軍に一矢報いるために、家康は二俣城奪還を狙うが、見事に迎撃されてしまった。さらに、勝頼は昌幸が考えた大戦略を実行するために、美濃岩村城に二万五千の武田軍を結集させる。それは、徳川領を三河と遠江に分断し、家康をさらに追い詰める作戦であった。一方、越中を平定した上杉謙信は、能登・加賀を手に入れるべく、末森城に攻撃を開始する。小里城、足助城、大沼城、野田城、そして吉田城と、破竹の進撃を続ける武田軍を、織田・徳川軍団は止めることができるのか。 2013/03/26 発売
勝頼率いる武田軍は美濃岩村城に二万五千の軍勢を集結させ、真田昌幸の壮大な戦略のもと、小里城、足助城、大沼城、野田城を次々と陥落する。そして、最後に吉田城を手に入れ、徳川家康の領土を三河と遠江に分断することに成功した。破竹の勢いで進撃する武田軍に脅威を覚えた織田信長は、徳川家康から援兵の要請を受け、三万を超える大軍で岐阜城から出陣する。そして、次に長篠城を狙うであろう武田軍を粉砕するために、三河に進軍を開始した。織田・徳川連合軍総計四万を相手に、真田昌幸が考え出した戦略は、長篠城を囮にして設楽ヶ原で決戦を行うという意表を突いたものだった。信長の戦術と昌幸の軍略が真っ向から激突し、いま二人の天才の激突が始まる! 2013/06/25 発売
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