異世界道楽に飽きたら 2
異世界に迷い込み、役立つ能力(魔法やアイテム)と役立たない従者(少女の姿をした魔物)を手に入れた、三十すぎの冴えない男。アイテムを換金して荒稼ぎ。高価な宿を借りて悠々と朝風呂。名物を探して露店回り。そして、異世界に慣れ、脅威となる相手が存在しないと知った男は、調子に乗って好き勝手に遊び始める。請われ、求められ、疑われ、恐れられ、泣かれてもなお、己の享楽にしか興味がない男。力さえあれば何でもできると、信じて疑わない…。全ては、渇望する「余裕」を手に入れるがために。男は今日も「道楽」という名の旅に出る。-三十すぎの放蕩男が本格的な道楽に興ずる第二幕。ついに開幕!