阿片戦争(前)
清朝末、中国は英国商人の持ちこむ莫大な量の阿片に蝕まれ、人心は荒廃、生活は破綻に瀕していた。国を憂い民族を守るため立ちあがった敏腕官吏、林則徐と豪商、連維材。近代中国黎明期の危機とうねりを初めて小説化した名作。
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清朝末期。大英帝国の新興資本は、市場を求め中国進出を企てていた。彼らが流入させた阿片の暴利を貪る特権商人、官僚達の中に、国を憂う清廉潔白な実力官吏・林則徐と豪商・連維材がいた。明治維新を始めとした近代アジア史に強烈な衝撃を与えた事件を活写する陳文学の最高峰。新装版登場! 2015/09/15 発売
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憂国の士・林則徐が推す阿片厳禁論は動揺する道光帝の心を掴み、彼は地方官吏から欽差大臣に抜擢される。広東に赴いた林は断固たる態度で阿片を取り締まるが、中国進出を諦めない大英帝国は執拗な挑発を繰り返す。そして全英国人の広東追放と全ての阿片の没収が引き金となり、戦争が勃発する。 2015/09/15 発売
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広州の防備を固め英国海軍を迎え撃つ林則徐だったが、敵は守備の薄い定海まで北上、難なく占領する。北京では政敵の軍機大臣・穆彰阿が林の排除を道光帝に献策、これにより林は欽差大臣を罷免される。その後停戦が成立するが、香港割譲を含む諸要求を突きつけられ、皇帝は激怒、再び兵を起こす。 2015/10/15 発売