ローズバラードを聴かせて
バラの匂いのするウチカワくんは、500kmも離れた町に転校していった。スズコはそれが哀しかった。彼女は大人たちが忘れかけたなにかを大切にする女のコ…バラモンは、そんなスズコが大好きだった。ある日、スズコの家の電話機が突然話しだした。「オイラの名はバラード。ヨロシク」それにつられるように、身のまわりのものたちがいっせいにしゃべりだした。なにかが起こり始めたのだ。
バラの匂いのするウチカワくんは、500kmも離れた町に転校していった。スズコはそれが哀しかった。彼女は大人たちが忘れかけたなにかを大切にする女のコ…バラモンは、そんなスズコが大好きだった。ある日、スズコの家の電話機が突然話しだした。「オイラの名はバラード。ヨロシク」それにつられるように、身のまわりのものたちがいっせいにしゃべりだした。なにかが起こり始めたのだ。