小説むすび | 八月の青い蝶

八月の青い蝶

八月の青い蝶

著者

周防柳

出版社

集英社

発売日

2016年5月20日 発売

「わしはずっと八月を、くり返してきたんじゃ」。急性骨髄性白血病で自宅療養することになった亮輔は、中学のときに広島で被爆していた。ある日、妻と娘は亮輔が大事にしている仏壇で古びた標本箱を見つける。そこには前翅の一部が欠けた小さな蝶がピンでとめられていた。それは昭和二十年八月に突然断ち切られた、彼の切なくも美しい恋を記憶する品だった。第26回小説すばる新人賞受賞作。

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