逢坂の六人
平安前期、文官と舞女の子として生まれた紀貫之。在原業平、小野小町ら、のちに“六歌仙”と称されるやまと歌の詠者たちと幼い頃から交流を持った彼は、歌の妙味に触れ、その才能を豊かに伸ばして育った。そして三十九歳になる頃、貫之はこの国初となる勅撰集『古今和歌集』の撰者に任命されるー。和歌史上、未だ謎の存在とされる六人の歌人に焦点を合わせ、独自の解釈で迫った歴史長編小説。
平安前期、文官と舞女の子として生まれた紀貫之。在原業平、小野小町ら、のちに“六歌仙”と称されるやまと歌の詠者たちと幼い頃から交流を持った彼は、歌の妙味に触れ、その才能を豊かに伸ばして育った。そして三十九歳になる頃、貫之はこの国初となる勅撰集『古今和歌集』の撰者に任命されるー。和歌史上、未だ謎の存在とされる六人の歌人に焦点を合わせ、独自の解釈で迫った歴史長編小説。