ひとひらの雪(下巻)
妻との離婚が現実のものとなっていくなか、伊織は霞をともなってヨーロッパへ旅立つ。性愛の極みを次第に昇りつめる霞、徐々に離れていこうとする笙子。どちらを本当に愛しているのか。結論を出せない伊織。移ろいゆく季節とともに、ひとつ、またひとつ、愛は去っていくものなのか。甘美なまでの愉楽。烈しくも雅やかな情痴。切なく、はかない男と女の結びつき。究極の愛を謳いあげた代表作。
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ひとひらの雪 (上)ひとひらの雪 (上)
妻子ある建築家・伊織は、部下の笙子を愛する一方で、美貌の人妻・霞にも惹かれていく。いったい自分はどちらを本当に愛しているのか、ふたりの女性のはざまで思い悩む伊織だが…。秘めやかな官能の世界に耽溺する男女の姿を通して、現代の愛の形を描いた名作。 1997/04/18 発売
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