さまよえる脳髄
精神科医・南川藍子の前にあらわれた三人の男たちは、それぞれが脳に「傷」を持っていた。試合中、突然マスコットガールに襲いかかり、殺人未遂で起訴されたプロ野球選手。制服姿の女性ばかりを次々に惨殺していく連続殺人犯。そして、事件捜査時の負傷がもとで、大脳に障害を負った刑事。やがて、藍子のもとに黒い影が迫り始めるー。人間の脳にひそむ闇を大胆に抉り出す、傑作長編ミステリ。
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暴走する神経回路のパスワードを捜せ!ふとしたきっかけで豹変する病んだ脳髄たち。女性精神科医・南川藍子に忍び寄る影のなかに、まさかのあいつが…。精神病理学、大脳生理学の可能性を極限まで追求、脂の乗り切った逢坂サスペンスの最高峰! 1988/10/01 発売