赤穂浪士討ち入り、富士山噴火…。苦難を乗り越え、文治政治に情熱を傾けた将軍・徳川綱吉。犬公方とも呼ばれた男の、知られざる劇的な生涯を描いた傑作長編。
生類憐みの令によって「犬公方」の悪名が今に語り継がれる五代将軍・徳川綱吉。その真の人間像、将軍夫妻の覚悟と煩悶に迫る。民を「政の本」とし、泰平の世を実現せんと改革を断行。抵抗勢力を一掃、生きとし生けるものの命を尊重せよと天下に号令するも、諸藩の紛争に赤穂浪士の討ち入り、大地震と困難が押し寄せ、そして富士山が噴火ー。歴史上の人物を鮮烈に描いた、瞠目の歴史長編小説。 2019/10/18 発売