チンギス紀 一 火眼
父を討たれたテムジン(のちのチンギス・カン)は、独り南を目指すー。テムジンの父シェスゲイは、モンゴル族キャト氏の長であり、モンゴルをひとつにまとめるはずだったが、不意を突かれタタル族に殺害されてしまう。そのときテムジンはわずか10歳だった。モンゴルの主導権をめぐって同族のタイチウト氏が台頭し、弱体化したキャト氏に敵対するようになる。ある事情から異母弟を討ったテムジンは独り、タイチウト氏を避けていったん南の地へ向かうのだがー。
父を討たれたテムジン(のちのチンギス・カン)は、独り南を目指すー。テムジンの父シェスゲイは、モンゴル族キャト氏の長であり、モンゴルをひとつにまとめるはずだったが、不意を突かれタタル族に殺害されてしまう。そのときテムジンはわずか10歳だった。モンゴルの主導権をめぐって同族のタイチウト氏が台頭し、弱体化したキャト氏に敵対するようになる。ある事情から異母弟を討ったテムジンは独り、タイチウト氏を避けていったん南の地へ向かうのだがー。