画家の子に生まれた鮎子は幼い頃からその才能を現し、油画で東京藝術大学に入る。ある日、大学の裏山で“イボテン”と名乗る奇妙な男と出会い、そのまま身体の関係を持つことにー。芥川賞作家が白血病と闘いながら紡いだ愛と生の物語。