小説むすび | 日蝕えつきる

日蝕えつきる

日蝕えつきる

出版社

集英社

発売日

2016年8月26日 発売

女は軽井沢宿で飯盛女をしていたが、江戸に逃れて夜鷹となり、唐瘡に罹ってしまうー「千代」。歌舞伎の戯者になることを希う男児は、京から下り、希望とは裏腹に江戸の陰間茶屋で育てられることにー「吉弥」。貧乏長屋に住み、町芸者に入れ込んで借金を背負った浪人の男は、女房の不義密通を疑うのだがー「長十郎」。八丈島に住む娘は、御用船で送られてきた女犯僧らしき流人と懇意になるー「登勢」。濡れ衣の人殺しで入牢した男は、覚悟の準備をするのだが、そこで地獄の光景を目にし、自らも責問を受けるー「次二」。鬼気迫る五つの暗黒物語。

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