小説むすび | 黄色い夜

黄色い夜

黄色い夜

出版社

集英社

発売日

2020年7月3日 発売

東アフリカの大国エチオピアとの国境付近。ルイこと龍一は、そこで知り合ったイタリア人の男・ピアッサとE国へ潜入した。バベルの塔を思わせる巨大な螺旋状の塔内に存在する無数のカジノが、その国の観光資源だった。そこは、砂漠のなかに屹立するギャンブラーたちの魔窟。上階へ行くほど賭け金は上がり、最上階では国王自らがディーラーとなり、国家予算規模の賭け金で勝てば、E国は自分のものになるという……。奪われたものを取り戻すために、そして、この国を乗っ取るために、巨大なカジノ・タワーの最上階を目指せ! 注目の作家が放つ、最新ギャンブラーズ小説。

【著者略歴】
宮内悠介(みやうち・ゆうすけ)
1979年、東京都生まれ。92年までニューヨークに在住。早稲田大学第一文学部英文学科卒業。2010年、「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞(山田正紀賞)でデビュー。主な著作に『盤上の夜』(第147回直木賞候補、第33回日本SF大賞受賞)『ヨハネスブルグの天使たち』(第34回日本SF大賞特別賞受賞)『エクソダス症候群』『アメリカ最後の実験』(第29回山本周五郎賞候補)『彼女がエスパーだったころ』(第38回吉川英治文学新人賞受賞)『スペース金融道』『月と太陽の盤 碁盤師・吉井利仙の事件簿』『カブールの園』(第156回芥川賞候補、第30回三島賞受賞)『あとは野となれ大和撫子』(第157回直木賞候補、第49回星雲賞(日本長編部門)受賞)『ディレイ・エフェクト』(第158回芥川賞候補)『超動く家にて 宮内悠介短編集』『偶然の聖地』『遠い他国でひょんと死ぬるや』など。

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