チンギス紀 十六 蒼氓
ホラズム国の皇子ジャラールッディーンがついに後継となり、大軍を率いてチンギス・カンとの一大決戦に臨む!カラ・クム砂漠の戦場からホラズム軍が離脱する。チンギス・カンは、スブタイとジェベ、バラ・チェルビの三人の将軍にその追討を命じた。帝のアラーウッディーンは西へと退却しながらも、モンゴル軍との戦を継続する。スブタイらは敵の誘いに乗ることを決断した。一方、ホラズム国の皇子ジャラールッディーンは、南の地で二万騎の指揮を任された。モンゴル国の将軍シギ・クトクがその討伐に向かう。ジャラールッディーンは原野に本営を置き、ジャムカの息子マルガーシもそこにいた。皇子が初めて大軍を率い、モンゴル軍との戦いに挑む。