人は「よろしく」と現れ「よろしく」と去っていく。人の世の喜びも悲しみも、実はこの一言に尽きてしまう。介護、殺人、色模様-現世の諸相を通して、嵐山光三郎流の人生観、死生観を楽しめるスペクタル長編小説ここに登場。