小説むすび | 雅歌

雅歌

雅歌

出版社

集英社

発売日

2001年7月30日 発売

清朝・雍正二年(一七二四)。太祖ヌルハチ以来の名家に生れ、遊蕩の日々を送っていた傅蘭が、北京の胡同で、ジュリアン・李と名乗る若い天主教の学僧と出会ったことから、全てが始った。天上の神は信じないフランだったが神父や信徒たちの一途さには好意をもってゆく。そして皇族の血を引く蘇努一族の娘マリアに心をひかれる。だが、男女が同じ場所に集い、天上の神に無償の祈りを捧げる天主教の教えは、皇帝を絶対のものとする中華の考えと相入れない。最高権力者・雍正帝は、同じヌルハチの血を引く蘇努一族に対して、天主教徒を理由に苛烈な弾圧を始める。そのなかにマリアもいた。権力の嵐の中で、天主教一族は!そしてフランは!気鋭の書き下ろし渾身作。

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