交歓
出版社社主であった亡父の跡を継ぎ、経営者となった桂子さん。だが、そんな折、夫が脳卒中で急逝してしまう。-夫の研究室に残されたBRAINというコンピューターとフロッピーの遺言。未亡人となった桂子さんの前に出現した亡夫の学友だったと名乗る謎の財界の大物・入江晃。桂子さんは太陽のような魅力を持つ入江に惹かれていくのだが、入江には知られざる顔があった。竹林別荘、秘密倶楽部、豪華邸宅と上流階級の濃密な交歓を華麗典雅な筆致で描いた知的刺激が満載の倉橋ワールドが展開される。「桂子さんシリーズ」の第三弾。
関連小説
交歓交歓
未亡人となった桂子さんの前に現れた、入江氏という謎の大物。実業家、編集者、作家たちがからむ秘密のプロジェクト。竹林の別荘での酒宴。ドイツの暗い森での密会。花を食べる酔美人の真紅の寝室…。桂子さんの身辺で交わされる、様々な“歓び”。ときに妖しく、ときに典雅で、めくるめくような-濃厚な小説世界。 1989/07/01 発売