小説むすび | フランドルの冬

フランドルの冬

フランドルの冬

出版社

小学館

発売日

2019年7月11日 発売

フランス北部に広がるフランドル地方のサンヴナン精神病院に勤務する日本人留学生コバヤシの精神科医としての日常を描く、著者自身の留学経験をベースにした長編処女作。1967年に発表され、芸術選奨新人賞を受賞。精神を病んだ患者たちとの想像を絶する日々-それは正に過酷そのものだった。若い看護婦との同棲や、フランス人医師たちとの交流は深まるものの、コバヤシは青空が殆どないフランドルの空の下、自己と患者との境界を踏み越えて正気と狂気の間をさまよい始めるのだった。復刻にあたって、著者あとがきも新たに併録。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP