小説むすび | アンダークラス

アンダークラス

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出版社

小学館

発売日

2020年11月11日 発売

この無間地獄からは誰も逃れられない

秋田県能代市で、老人施設入居者85歳の死体が近隣の水路から発見された。雪荒ぶ現場、容疑者として浮上したのは、施設で働くベトナム人アインである。

外国人技能実習生のアインは、神戸の縫製工場で働きながら、僅かな収入を母国の家族へ送金する日々を送っていた。劣悪な労働条件に耐えかね失踪。列島を転々として東北にたどり着いた。重篤なガンを患っていた入居者に請われて、自殺を幇助したとの自供を始める。

これで解決か……。捜査官らは安堵したが、ひょんなことから捜査に加わった警視庁継続捜査班の田川信一は、死体の「手」に疑いを抱いた。捜査線上にあがったのは、流通業界の覇者として君臨する世界的IT企業サバンナだったーー。

誰が下層なのか。決めるのは金か。
いや、人としての矜持だ。
ーー藻谷浩介(地域エコノミスト)

労働者が死ぬまで働かされる時代を先取りした小説。
ーー佐藤優(元外務省主任分析官)

日本人はこうしてアジアの「下級国民」になっていく。
ーー橘玲 (作家)



【編集担当からのおすすめ情報】
多国籍企業来襲、外国人闇労働、国民分断・・・。経済記者出身の著者が社会の最暗部を照らします。シリーズ45万部を超える『震える牛』シリーズ第三弾です!
プロローグ
第一章 失踪
第二章 潜行
第三章 錯綜
第四章 深掘り
第五章 汚泥
最終章 斜日
エピローグ

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