小説むすび | テロリストが夢見た桜

テロリストが夢見た桜

テロリストが夢見た桜

出版社

小学館

発売日

2003年11月10日 発売

パウエル米国国務長官の来日中、事件は起こった。「博多発東京行きのぞみ16号を乗っ取りました」-JR新幹線運行本部にかかってきた一本の電話で、史上まれに見る長い一日の幕が開けた。1000人を超える乗客を乗せた新幹線を乗っ取った犯人の要求は、100万ドルの現金と、東京拘置所に勾留中のイラク人大物テロリストとパウエルとのテレビ討論、そしてその模様を全世界放映すること。犯人の不自然な要求と、次々と講じてくる奇策に翻弄される日本警察。人質となった乗員乗客の絶望、勇気、そして愛。そして、テロリストたちが描いていた「夢」。極限状態の人間ドラマが、終章に向かって突き進んでいく。第三回小学館文庫小説賞受賞作。

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