慚愧の赤鬼
遠く津軽からやってきた盲目の美少女修法師・百夜が、江戸の町で物の怪たちを次々と調伏する怪奇譚。腕のいい修法師と大評判になった百夜のもとには、ひっきりなしに物の怪退治の依頼が舞い込むようになる。糸問屋に、突然現れた伐折羅大将。その男の正体は…(『神将の怒り』)。大工の庄七の店に大きなオニヤンマが現れる。父と嫁ぐ娘の涙と感動の物語。(『勝虫』)。東北から江戸の酒蔵に出てきた杜氏の死。孤独な日々と、家族への思いが、悲しくも切なく染みる。(『慚愧の赤鬼』)。笑って泣ける物語が八篇収録。大人気『修法師百夜まじない帖』シリーズ待望の第二弾。