ビストロ青猫謎解きレシピ 京都怨霊編
京都御所近くにある「ビストロ青猫」で働く辻村凪子はその日、大原までケータリングに向かった。京菓子司の老舗「白井庵」の一族が集まる屋敷で調理を進めていたところ、凪子の耳に突然短い悲鳴がー。同日、大学生の準平は、白井家で殺された被害者の名前と“呪”の血文字を金毘羅山の“魔界”で目にする。怨念の潜む密室殺人は、京都に眠る崇徳院・平将門・菅原道真の御霊が跋扈する、連続事件の序章にすぎなかった。呪った相手を確実に地獄に突き落とすーその絶大な呪力の真相とは?人妻料理人が「三大怨霊殺人事件」の謎を追う、書き下ろしミステリ小説。
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いつかここに夫が現れるかもしれないー京都御所近くの「ビストロ青猫」で、辻村凪子は淡い期待を抱いて働く。新聞記者の夫は三年前から行方がわからなくなっていた。店を手伝う大学生の準平と貴船の溝口家にケータリングで訪れたその日。リビングには悪い噂もある女性呪術研究家の姿が。翌朝、彼女の死体が「鐵輪の井戸」近くで見つかった。井戸は貴船神社丑の刻参りの出発点として知られる“魔界”スポットだという。辻村凪子の周辺で連鎖する怪奇な事件、やがて浮かび上がる危険な思惑の数々。「髑髏本尊殺人事件」の謎に挑むスピリチュアル・ミステリ小説。 2015/02/06 発売