大江戸恐龍伝(二)
江戸にもどった源内は、ついにゑれきてるを復元。その一方で浄瑠璃を書いたり、鉱山採掘をしたりと、様々なことに手を染めては、思うようにいかない自分の身を嘆き、窮屈なこの国を憂えていた。そんな日々のなか、その昔、龍の掌を龍宮から持ち帰った男が残したという絵文字の書きつけを解読すると、そこに書かれていたのは、驚くべき豊臣の秘事と黄金の島の存在だった!「ニルヤカナヤ」と書かれていたその島こそ、司馬遷の『史記』に記された、不老不死の仙薬探索の命を受けた徐市がたどりついたという、黄金の島なのだろうか?