花とアリス殺人事件
石ノ森学園中学校に転校してきた有栖川徹子(通称・アリス)は、転校早々クラスメイトから嫌がらせを受ける。どうやら彼女の座る席には呪われた噂があるようだ。そんなある日、アリスは、自分の隣の家が「花屋敷」と呼ばれ、話題にのぼっていることを知る。彼女は、ある目的をもって花屋敷に潜入した。家のなかには、長期不登校中のクラスメイト・荒井花(通称・花)がいた。そこで花はアリスに、驚くべきことを口にする。岩井俊二監督の映画「花とアリス殺人事件」を、乙一がノベライズした伝説の作品がついに文庫化。