昭和水滸伝(下)
凶悪な強盗団・鉤手の所業を阻止するべく、娘婿となったやくざの政次郎や道場の面々と立ち向かった義信。その指導力を見込まれ、県知事から児島湾埋め立て事業の監督を依頼される。囚人たちに世のためになる仕事をさせることで、人間らしく生きる喜びを教えたいと考える義信は、天命と悟り、これを受ける。やがて石川道場および政次郎率いる中川一家の連中も参加しての一大事業が始まるが、工事の横取りを狙う土建業・相川組や道場に遺恨を抱く輩がたちはだかって…。男たちは最後まで正義を貫くことができるのか?大正から昭和を描いた任侠小説。