日曜日のアイスが溶けるまで
二十六歳のOL京子は、テレビで偶然見かけた競馬中継で、その場所が初恋の少年に出会った思い出の場所であることに気づく。競馬場の中につくられたジャングルジムのある児童遊園。日曜日に思い立って、その場所を訪れた京子は、そこで当時のままの十歳の初恋の少年に出会う。少年らしい純粋さとわがままな側面をあわせ持つ少年に京子は惹かれていき、毎週日曜日になるたびに、思い出の場所に出かけるようになる。少年とのデートを重ねるうち、京子は十歳の少女だった頃の心に戻り始めるのだった。初恋の少年ともう一度恋に落ちるファンタジックな物語。