小説むすび | 花は散っても

花は散っても

花は散っても

土蔵の奥に仕舞い込まれていた時代箪笥、銘仙、そして、謎の写真と三冊のノートー母親離れができない優柔不断な夫・要一郎との生活に見切りを付けるべく、家を出た美佐。東京の下町・谷中で着物のネットショップ「蔦や」を一人で切り盛りしている。ある日、実家の蔵を整理していると、箪笥に大切に仕舞われた、祖母・咲子のものにしては小さすぎる銘仙を見つける。そして、謎の三冊のノートと、見たことのない美少女が写った写真も…。この少女はどこの誰で、祖母とはどのような関係だったのか?銘仙の由来と共に興味を持った美佐は、謎を解く鍵を探してノートを読み始める。

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