小説むすび | 赤羽せんべろ まねき猫

赤羽せんべろ まねき猫

赤羽せんべろ まねき猫

父が脳出血で倒れたー。折り合いの悪い父・時次郎と、10年間没交渉だった42歳の篠崎明日美。時次郎にとって明日美は、今や唯一の身内である。「まねき猫」という立ち飲み屋を営む父だが、医師には「麻痺が残る」と言われ、働き続けるのは難しそうだ。閉店するしかないと考えていた明日美だったが、運転資金として300万円貸してくれている店の常連がつけた返済条件はなぜか「『まねき猫』が続くかぎり無期限」というもので、簡単に閉めるわけにはいかず…。果たして、明日美の選択は!?

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