レイテ戦記(四)
レイテ島の土はその声を聞こうとする者には聞える声で、語り続けているのであるー八万の兵力を投じながら、生還者は僅かに二五〇〇人。太平洋戦争最悪の戦場を鎮魂の祈りを込めて描きつくす。巻末に「連載後記」、エッセイ「『レイテ戦記』を直す」を付す。
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レイテ戦記(一)レイテ戦記(一)
太平洋戦争の天王山・レイテ島での死闘を再現した戦記文学の金字塔。巻末に講演「『レイテ戦記』の意図」(昭和四四年)を付す。〈解説〉大江健三郎 (目次より) 第一巻 1 第十六師団 2 ゲリラ 3 マッカーサー 4 海軍 5 陸軍 6 上陸 7 第二十五軍 8 抵抗 9 海戦巻末付録 講演「『レイテ戦記』の意図」解説 大江健三郎(岩波書店版全集より再録) 2018/04/20 発売
レイテ戦記(二)レイテ戦記(二)
昭和十九年十一月、レイテ島最大の激戦地となるリモン峠での死闘が始まった。現地の苦戦に武藤方面軍参謀長は打切りを意見具申するが、八日の総理大臣小磯国昭の天王山発言により、レイテ戦続行は大本営方針となる。巻末にインタビュー「『レイテ戦記』を語る」(聞き手・古屋健三)を収録。(全四巻) 2018/05/22 発売