小説むすび | 夏なんてもういらない

夏なんてもういらない

夏なんてもういらない

「私はあなたが好きです」


日本語の例文みたいな告白だった。彼に告白する言葉は、もっと別のものにするつもりだった。




十二年に一度の秘祭「潮祭」が開かれる夏。高校生の深冬は片想い相手の優弥とともに、彼の故郷・潮見島へ向かう。普通の大学生だと思っていた優弥は、皆から慕われる祭司という深冬の知らない顔を持っていた。そして島には、絶対にかなわない恋敵がいた。子供と大人、自由と伝統、恋と友情。見えない呪縛に囚われる少女がとった、すべてをぶち壊す選択とは?


この夏、最も心を揺さぶる青春小説。

『潮風エスケープ』を改題。

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