東シナ海開戦7
テロ・グループがMERS変異ウイルスを蔓延させた豪華客船“ヘブン・オン・アース”。アメリカの作戦によりテロリストは一掃されたが、乗船していた“サイレント・コア”原田拓海一尉の血液検査で意外な結果が出る。その頃、中国軍による南シナ海東沙島奇襲作戦に端を発した東シナ海の戦いは九日目を迎えていた。解放軍はこれまで数度のミサイル攻撃を仕掛けていたが、海上自衛隊のイージス護衛艦がこれを迎撃、飽和攻撃を撃退した。台湾軍とともに防戦に徹する日本、いたずらに死者を増やす中国軍。しかし、尖閣諸島をめぐる状勢は新たな局面を迎えようとしていた。
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「キスカ」作戦ー人民解放軍が占領した東沙島から、二個中隊の兵を台湾と海上自衛隊の二隻の潜水艦に収容して脱出させる作戦に参加した“サイレント・コア”の水野智雄一曹は、落伍者の捜索で海上に取り残されてしまった。そこでネイビー・シールズ・チームのベテラン曹長の案で、ある行動に移ることに…。一方、その場を離れたそうりゅう型潜水艦十一番艦“おうりゅう”は、台湾海軍の潜水艦“海龍”を見守るが、前方には中国軍のフリゲイトの姿が。とうとう対潜ロケット二基が起動された時、“おうりゅう”は驚きの行動に出た。日本の潜水艦技術が中国を圧倒する! 2021/01/19 発売
東沙島を失ったものの、島から奇跡の脱出を成し遂げた海兵隊の帰還に沸く台湾。だがその裏では、速度が出ない台湾海軍の旧式潜水艦を護衛し、やむなく解放軍のフリゲイトを撃沈した海自潜水艦“おうりゅう”の働きがあった。しかし台湾側は“おうりゅう”を乗っ取るという暴挙に出て、台湾にいる司馬をいらつかせる。一方、“サイレント・コア”土門陸将補のもとには、ある不穏な一報が入った。尖閣に味方部隊が上陸したというのだ。探りをいれると、島に上陸したのは意外な部隊だとわかる。日本、台湾兵士が上陸し、そして解放軍も艦隊を向けた尖閣での、三つ巴の戦いの行方はー!? 2021/03/23 発売