星の墓標
外惑星動乱。航空宇宙軍史上、最も華々しく語られ、語られぬ哀しみに満ちた時代。-ダンテ隊長率いる外惑星連合のコマンド部隊は離反したタイタン軍の研究所を急襲する。接収を命ぜられた新開発の戦闘艦の制御機構には、人間の脳が使われていたのだ。一方、シャチのジョーイは青く暖かい海から暗く冷たい宇宙へ追いやられる。その訓練された脳を航空宇宙軍の戦闘艦に組み込まれて…。そして戦後40年。相前後してサルベージに赴いたトランパーたちが遭遇したものは、いまだ宇宙を漂う、非情な兵器開発の犠牲者となった彼らの怒りと哀しみだった!