王者の父
時を同じくして妖魔の火円に灰を撒くという、義兄グラトンとの妖魔殲滅の計画は、タリオンがヴァンクリフによって帝国側に捕えられることにより頓挫した。タリオンはグラトン側の様子を探るべく心眼をこらすが、なぜか突然その心眼が閉ざされてしまう。グラトン側の様子のわからぬままに、タリオンは斬首刑に処されることになった。だが処刑の直前、ラトーと、謎の美髯の戦士デイオーザ率いる一団の戦士達の死を賭した活躍によって、無事に危地を脱することに成功した。そしてタリオンはディオーザから驚くべき事実を明かされたのだった…。