深紅の碑文(下)
困難な時代においても、深宇宙研究開発協会は人類の記録と生命の種を系外惑星に送り込もうと計画していた。その理念に共感した星川ユイは協会で働き始めるが、大量の資源を必要とする宇宙開発は世間から激しい非難を浴びる。ユイは支援を求めて青澄に会いに行くが…苛烈を極める物資争奪戦、繰り返される殺戮、滅亡を意味する環境変動ーいくたびの難事を経てなお信念を貫いて生きる者たちを描破した、比類なきSF巨篇。
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深紅の碑文 下(下)深紅の碑文 下(下)
支援団体“パンディオン”の理事長・青澄は、陸と海との対立を解消するため、“ラブカ”の指導者のひとりザフィールとの接触を試みた。だが、海上民の悲惨な現実に絶望してラブカの指導者への道を選んだザフィールは、交渉による和平への道を徹底的に拒否し続ける。その背後にさらに深い闇が隠されていることを青澄は独自の経路で知るようになる。不穏な社会状況が続く中、人類の記録と生命の種を系外惑星に送り込む計画に共感した星川ユイは、深宇宙研究開発協会の門戸を叩くが、協会もまた、部品調達の困難や世論の批判によって多くの問題を抱えていた…。苛烈な闘争の時代に己の信念を貫く者達が、この星に生の輝きを灯す究極の黙示録巨篇。 2013/12/21 発売