小説むすび | パパ・ヘミングウェイ(下)

パパ・ヘミングウェイ(下)

パパ・ヘミングウェイ(下)

熊と会話する方法を語り、自作の映画化作品をこきおろし、フイッツジェラルドやディートリッヒの思い出に笑う。ときには文学を志す者に真摯な助言をあたえ、また冒険と人生の意味を説く。“パパ”と呼ばれ、敬愛された彼の言葉は、いつも人を魅きつける力に溢れていた。しかし、アフリカでの2度の飛行機事故と、ノーベル賞の受賞騒ぎをさかいに、彼の身体と精神は徐々にバランスを崩していく。疑いと苛立ち。「もう書けない」という恐れ。入院。…弱さを背負った偉大な作家の生と死を、克明に、そして、かぎりない情愛をこめて浮彫りにする。

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